歩行が自立し、手先も器用になり自由に使えるようになってきます。
探索活動が活発になってきて動きまわりながら遊ぶようになります。
そして大人に助けられながら一人で出来る部分が増え「自分で」と一人でやってみたり、手助けを求めたり、ほめられると得意になってやろうとしてみたりします。
思い通りにならない時はなかなか気持ちが転換できないでいるのも特徴です。
このような時は、「Mちゃんは自分でしたかったのね」とその子の気持ちを言葉に置き換えたり、「じゃあ、もう一つ同じ物が棚にあるから一緒に取りに行こう」と具体的にどうすればよいのかを説明したりしています。
【食事】
自立歩行が始まる頃自分で椅子に座り食べるようになります。
食べ物を手でとって口に入れようとする(手づかみ食べ)~手つまみへと上達し、スプーンを持って食べるようになります。
この時期のスプーンの持ち方は上握りで5本の指でしっかりくるむように持ちます。
食事中は楽しく食事ができるようにし、遊びの中でスプーンやレンゲを使ってお手玉を移しかえて遊び、機能練習をしていくようにします。
【手洗い】
トイレの後自分で手を洗うようになります。
始めは保育士が洗うのを横で見ていて、次に一緒に手を洗うようになり、やがて自分で洗うようになります。
【着脱】
少しずつ自分でやろうとします。
自分でという気持ちを大切にし、できたという喜びにつなげていきます。
この時期は、「パンツはこう」の大人の声かけに「いや」とかえってくることもありますが無理じいせず気長に、はくパンツを選ばせてみたりして、その気になるまで待つよう心掛けています。
【自己行為を育てる】
1歳児になると自我の芽生えとともに自分からすすんで行おうとすることが増えてきます。
食事の場面では、食べる行為のみではなく、エプロンを自分でつけようとしたり、タオルで口や手を拭こうとしたりします。
順序や方法等経験によって理解し、見通しをもつようになるためです。
保育士は、なるべく手助けをするより、言葉でのアドバイスを多くしていき子どもが自分でできることは任せるようにします。
また、「おかわり下さい」「もういらない」と言えるようになると、子どもからの意思表示を待つようにします。
保育士は一人一人の適量を把握し、少食の子どもには初めから少なめに盛り付け全部食べられたという満足感を得るように配慮しています。
子どもの自然な動きを見ていると、生活以外はすべてあそんでいるのが普通です。
ごはんを食べる、寝る、排泄、おむつ交換など生活の部分であるもの以外はすべてがあそびと言えます。
めぇめぇこやぎこども園では「あそび」をこの時期の子どもにとっての学習ととらえています。
子どもはあそびを通していろいろなことを学んでいきます。
普段の遊びの中でいろいろなものに触れたり、聴いたり、見たりして五感を使う体験をしていきます。
またいろいろな動きをすることが身体の発達を促し、五感を使うことが中枢神経の発達を促します。
特に乳児期は、赤ちゃんから人間になっていく過程でいろいろな機能、感覚の発達の途中段階といえるので、たとえば、その時耳にする音についても、普通の子どもにとって心地よい、子どもに刺激が強くない音でなければなりませんね。
子どもにとって世界で一番美しい音はお母さんの子守り唄であるといわれています。
めぇめぇこやぎこども園では保育士の肉声で歌うわらべうたを取り入れています。
また、幼い頃から自分で決めて遊ぶということを大切にしています。
お部屋の中には、たくさんの学びが体験できるように空間ごとにおもちゃを配置しています。
子どもが触ってみたいな~、どんなんだろう?と興味をくすぐるようたくさんのおもちゃを発達に応じて出しています。
こうやって自分で決めて遊ぶという体験をたくさんしています。
そして、遊びながらたくさんのことを学んでいきます。